海外留学をしていると、「もう疲れた…」「ほんとう無理…」「なんでこんな辛い思いしなくちゃいけないんだろう…」と思うことが、時々あります。

メンタルにくるのです。

私もそんなふうに思うことをたくさん経験してきました。

一方、日本から見ると、おしゃれな場所で好きなようなことをしているように見えていて(これも本当のこと)、理想と現実のギャップに苦しんだりすることも、悩みを大きくしたりします。

そういうわけで、この記事では「自分がとっても疲れちゃった時に、こうゆう考え方や行動をすると良かったよ」というのをまとめました!

馬がのんびりしているの、かわいい。

1辛い気持ちがあること、疲れてしまったことを責めない

まずはじめに、異国で頑張っているこということは、タイヘンなことがあるのが普通です。なので、それ気持ち自体を責めないでください。

それに、外から見ていたこと(日本にいた時に考えていたこと)と実際には大きなギャップがあったりもします。

日本から見ると、良いことしか見えないこと、例えば、学生さんなどの「好きなことをしているだけ」や、駐妻・夫さんの「お金には困っていない、働く必要もない」という極めて恵まれたように見える環境でも、辛いこと・きついことはあるものなのです。(なければないで、それはとっても良いことです、もちろん)

だからこそ、「自分で決めたことなのに、辛いのはおかしい」とか「恵まれているのに、疲れてしまうなんて」「他の人はうまくやっているのに」と自分を責めてしまったりします。真面目な方ほどそうかもしれません。

でも、つらいことは、あるものなのです。自分で好きで選んでいる道でも、つらいことがあって、何もおかしいことではありません。

それなのに、辛い気持ちを持つこと自体を責めてしまうと、悪循環に入りますし、もっと辛くなってしまうこともあります。

ですから、まずは「異国で頑張っている自分はえらい。よくやっている。困難があるのも、あたりまえのことなんだ」と、捉えていただけば幸いです。

すごく綺麗だった空。

2辛い気持ちを書き出す・分類する

辛かったり、いっぱいいっぱいの時には、その気持ちをとにかく吐き出してしまうのが、いちばんです。

真っ白な紙に、困っていること・悲しいこと・大変なことなどを全て書き出してしまいましょう。もう思いつかないくらいに、全部書いてしまうのが、良いと思います。

もちろん、誰かに話を聞いてもらうのもひとつです。

そして、それらを分類しましょう。

個人的には、以下のように分類していました。

  • 自分の生活に関わること(暮らし・家など)
  • 人間関係
  • 自分のスキルに関わる問題(英語・専門分野など)
  • 自分の体調に関わること

そして、不安などを全て書き出したりしたら、まずは自分の体調を整えることを最優先します。(できない場合もあるかもしれないですが、いちばん優先することがおすすめです)

川とか水の動きがあるところって、癒されますよね。

まずは、体調をととのえよう

わたしの場合はお恥ずかしいですが、悩んでいたことも、「いっぱい寝たら気にならなくなった」「PMS 期が過ぎたらどうでも良くなった」ということもありました。

海外で緊張して暮らしていると、自分の体調の変化に気づけないこともあります。気がつかないうちに睡眠時間が短くなっている。乾燥しているのに、対策をしておらず肌の調子が悪い。気づかぬうちに、食事が簡素になっている。などなど。

特に、睡眠に関しては、個人的には日本にいる時よりも多く寝ないと、疲れてしまうことが多かったです。日本では6時間くらいで大丈夫でも、こちらでは8時間寝ないと、疲れが取れなかったり。

こうゆうことを言うと、共感してくれる方もいたので、よくあることだと思います。日本語ではなく英語で生活していると、常に負荷が1.5倍くらいかかっている状態なので、きっとすぐ疲れてしまうのだと思います。

イギリスのこうゆう風景みたいなものは、本当に綺麗だなあと思います。

その場の人間関係など、長期的に関わりない場合は、全力で気にしない

「悩みの多くは人間関係」という言葉も聞きますが、人間関係って、とっても気になるものだと思います。とくに、異国の地で仲良い人がほとんどいない場合なら、なおさら。

一方で、ちょっと距離をとってみると、自分の人生においては通りすがりの相手である場合も多いです。

学生の友人でも、数年たっても頻繁に連絡とる方が何人いるでしょうか?前の職場についてだったら、もっと割合はすくなるかもしれません。そんなふうに、結局今は毎日のように会っていても、そのうちもう2度とあわなくなるひとも多かったりします。

そのため、人間関係(特に自分に近い人でない限り)に関しては、できる限り気にしない練習をするのがいちばんなのかな、と思います。

留学に関しては、「そのときつちかった人脈がいちばん大事」という方もいらっしゃいますが、個人的にはそうは思いません。

しかしながら、結局自分が魅力的なことをしていれば、もしくは魅力的な人間であれば、人が集まってきてくれたりするので、自ら無理してでも人脈を作る必要はないと思うのです。

もちろん、そうゆうのを息を吸うようにできる人はそれを極めても良いと思いますが、苦手な人はわざわざ無理してまで頑張る必要はないように思います。

一方で、いろんな方との交流を通して学ぶこと・体験できることはたくさんありますし、ほんとうに助けられたりありがたい気持ちになることもあるので、「もし良い人間関係が築けたらラッキー」くらいの気持ちで良いのかな…と個人的には思っています。

すごく可愛い落書きしてあった。アートみたい!

3完璧を求めない・すこしの不便を許容する気持ちをもつ

そして、難しいとは思うのですが「完璧を求めない」という気持ちをもつことで、かなり心もちが変わってきたりします。

自分に対して、完璧を求めない

上記で分類した、自分の英語や専門分野のスキルなどは、一晩で急激にできるようになるということはありません。時間をかけて、コツコツ積み重ねていくことが必要です。

そのため、「ある程度の期間、不自由であること」を受け入れなくてはいけません。

下手でも良いから、授業に参加する。わからないことがあったら、聞いてみる。その際にすこしくらい嫌な顔をされても、気にしない、といった強いメンタルが必要になってきたりします。

魔法のように、0から100まで一気に飛んで行けたら良いのですが、日々の生活は54を59にするために、必死で努力するような感じです。

だからこそ、その過程を楽しん楽しんだり、せめて嫌いにならないように、ちょこちょこ自分を甘やかしながら、続けることを気をつけたほうが良いと思います。

あんまり一気に頑張りすぎると、バーンアウトしてしまう可能性もあるので。

そうゆう時には、「自分は異国で本当によくやっているなー」という、最初に書いたおまじないを唱えておくことが大切です。完璧じゃなくても、本当にとてもすごいことなのですから。

疲れたときは、散歩とコーヒー。

他人に対しても、完璧を求めない

また、自分にだけではなく、周りにも完璧を求めない姿勢もあると、日々が楽になります。

というも、イギリスでは、思うようにことが進まないことも多くあるからです。ほんとう、日本の便利なクオリティに慣れていると、イライラしたり、疲れてしまいます。

例えば、私が今まで経験したのは、以下のようなこと。

  • 寮の水道(トイレ・シャワー・その他諸々)が使えなくなり、2日間直してもらえない。
  • 寮の個室の電気が消え、1週間直してもらえない。
  • 荷物が届かない
  • 大学にお願いしている手続きが一向に進まない
  • 水道がこわれて、ずっと水を流しているのに、次の日まで修理にきてくれない

あとから見れば、「まあそんなこともあったなあ」と覚えていないくらいのことなのですが、当時はすごく不安だしストレスでした。

そのため、上記のような出来事が起こると、他の日々の生活に集中できなくなってしまっていました。今だったら、もう少し割り切れるような気がします。その工夫は、以下のようなものがある気がします。

  1. どこかにちゃんと報告する。日時がわかるように。また、自分のせいではないことを証明するため、できることはしておく。
  2. 不便なままでも生活できるように、取り急ぎ整える。
  3. 人に話して、発散する。ネタにする。

まずは、あとで「どうして報告しなかったのか」となったり、期限に間に合わなかった時に、相手のせいであることがわかるようにしておきます。そうすると、問題が時間内に解決しなくてもなんとかなったりしますし、なりより、「自分ができることは全てやった」と思えると、気が楽です。

その辺の普通の街並みが絵になるって、すごいことよね。この写真はバスの中から撮りました。

不便なままでも生活できるようにするとは、例えば、水道が使えないと気は、別の場所で使えることを用意してもらって、使っていました。あとは、電気が消えた時は寮のリビングで生活していたり。そんなふうに、「とりあえずすこしの期間はまあこれでいいかな」を構築するとラクな気がします。

最後に、「こんな嫌なことがあったんだよね」と人に話すと、紛れます。こうゆう時くらいは、「ほんとうイギリスよくわからない」と笑いのネタにして良いのではないでしょうか。一緒に笑うと、わりとどうでもよくなったりしますから。

参考になったかはわからないけれど、ちょっとでも心もちをラクにするためには、こうゆうことが良い気がしています。

ちなみに、イギリス育った子に、「なんでそんなに早く完璧に解決したいと思うの?急ぎすぎじゃない?」と言われたこともあり、わたしとは全然感覚が違うんだなーとびっくりしたこともあります。

カルチャーショックでこうゆうことなのか、と。

そんなふうに、カルチャーショックはあるものなのだと思います。

とりあえず、空を見上げてのんびりする。

4個人的には、辛いときは、寝るか勉強するかが良い気がする

最後に、わたし個人的には、辛い時には以下の対応が良いのではないかと思っています。

  1. まずたくさん寝る(体調を整える)
  2. やるべきことをする。コツコツ何かを進める。

2番は、学生だったら勉強だったり、社会人だったら仕事に関する勉強とか、そんな感じで日々役に立つことですね。

とくに、インプットよりはアウトプットが良い気がしました。

インプットはいくらしても、「自分は頑張った」という実感がない一方、アウトプットは「こんなにやったんだ」とわかるので、目に見える形で成果が見えるような仕方の努力をすると良いかもしれません。

そうすると、着実に進んでいることがわかるし、何より「自分は最大限努力している」「これでできなかったら仕方ない」と思えたからです。

もちろん、気晴らしにどこかに出かけていても良いですが、本当に落ち込んだ時などは、出かけていてもどこか問題が気になってしまって、上の空、早く帰りたい、など思う時もありました。

そうゆうときは、気分が微妙でも、上記のような「ためになるコツコツアウトプット」を積み重ねる方がメンタルに良かったです。

旅行に行くのは、逆にある程度余裕が出てきた時とかに行く方が、すっきり楽しめました。

バッキンガムパレス。いわゆる観光地にはあまり行っていないのだけれど、やっぱり観光地は観光地なだけある。

「ほんとうに無理」みたいな時には、旅行ではなく、日本に帰って、何もせずゆっくり休む(寝る)のもおすすめです。

つらい時に、下手に「いますぐ調子を上げよう」と思うよりかは、「辛いなりに、今できることをコツコツしておくかな、できる範囲で良いから」といった考え方の方が、それ以上つらい気持ちにならなくてすみます。

今回はそんなふうに、「留学中等につらい気持ちになったら、こうゆう考え方もありだよー」というのをまとめてみました。

読んでくれてありがとうございました!

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