ヨーロッパに来て気づいたの、「若い人みんなに適用される割引があること」です。学生であるとか学生でないとか関係なしに、「25歳以下は割引」みたいな割引の仕方があるんです。

そういうのを見ると、確かにそんなふうな考え方があってもいいなってすごく思いました。

というのも、日本で大学を卒業した後に、少しフリーターとかニート期間とかあったんですが、そのときに、なんだろう「学生の時に使ってた割引が全然使えなくなること」がすごく寂しかったです。

自分としては、大学の時から何も変わっていないし、同じように勉強してたり、同じように美術館とか興味があったり、”学びたい”って気持ちがあっても、もう学割は提供されない。大学に行ってる行ってないってだけで、大学の外でも、いろんなものに学ぶアクセスとかに対して弊害が出ることに違和感がありました。

そういうことを考えたら、例えば大学に入っていない人でも、お金がなくて大学に行けなかった方などはとくに、”何か学ぶ意欲はあるのに、大学に行っていないことが日常生活でもデメリット”になってしまいます。

映画を見るにしても、美術館にいくにしても、いつも同い年なのに、学生より高かったら、場合によっては好奇心をそいだり、彼・彼女のチャンスを潰してしまうかも知れません。

特に、日本は高齢化社会で、若い人は今までの人よりも何倍も生産力を高めて稼いで、年上の人たちを支えることになるんだから。なんか、もう少しは、若い世代に対する特権じゃないけれども、投資的に考えがあってもいいんじゃないかなって。思ったんです。

その大学に所属している人と大学に所属していない人の格差が、また増やしてしまうんじゃないかなってゆうのも不安だし。

ただ、全員に安くして!と言っているわけではないのです。

全部平均的なお金を取るとかじゃなくて、例えば平日の美術館は、若い人たちのお金が安くする。青春18きっぷみたいな感じの、時間はかかるけど若い人たちの経験が促進できるみたいな仕方で安い切符をうる。みたいな。

お金があって時間はないひとは多めに払い、お金はなくって時間があるひとは、空いている時間に来るように誘導する、みたいな仕組みでいいと思うのです。そして、優遇されたされた若者は、後々稼げるようになって、またサービスをつかってほしい、みたいな。

たぶんこう思ったのは、イギリスで生活していると、お金の値段の付け方が日本とはちがいます。消費税は一律じゃなく、食品とかパンとかみたいに本当に必要なものは安く手に入るし、外食みたいな必要じゃないことに対しては値段が高くついています。

それに、イギリスの場合は大抵の美術館とか無料だし、コンサートとかにしても学生が平日に行くとめっちゃ安かったりします。同じコンサートでも、何万円もする席のあるし、半分くらい見えないけど安い席もある。ひとにあわせて、状況にあわせて、選べるんです。

そういう社会にいると、そんなに金銭的な余裕がなくても、工夫次第で、文化的には、ものすごい豊かな暮らしができるのです。これが、イギリスすごくいいなって思っている理由のひとつ。

そして、やっぱりそうゆう体験をできていると、世界歴史の教養とか、音楽の教養とか、教養の厚みが増えます。

”可愛い子には旅をさせよ”とゆうけれど、国全体で、若い人にはいろんなことを経験してもらいたいみたいな感じで、ちょっと優遇があってもいいんじゃないのかな?

彼らが、これからを背負っていく世代になるはずなのだから。

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