ちいさい頃は、野球選手とかサッカー選手なとなどスポーツ選手ってとても特別な職業で特別なひとたちだと思ってました。素晴らしい才能に恵まれている、住む世界の違う人たち。そんな感じじゃないですか?
しかし、大人になって彼らをみてみると、いち社会人として参考になる共通項がとてもたくさんあることに気づきました。彼らはスポーツだけの才能に恵まれているのではなく、そのプロとしての考え方・哲学なども一流なのです。そして、そこの部分は、私たちの生活に適応できます。
「NBA選手」というと、雲の上の存在みたいだけれど、いちプロフェッショナルとしてだと、めちゃくちゃ参考になるんです。というわけで、いちNBAファンとして、彼らのトップオブトップなプロフェッショナリズムを学びたいと思います。
目次
- 1) めちゃくちゃ強い人も勝ったり負けたりする、勝負は長期とここぞというときにつく
- 2)挑戦メンタルで、ピンチをチャンスにする
- 3)とにかくみんなバスケが大好き
1) めちゃくちゃ強い人も勝ったり負けたりする、勝負は長期とここぞというときにつく
NBA には人間じゃないみたいなスーパースターがたくさんいます。いまだと、レブロン・ジェームズしかり、カワイ・レナードしかり、ヤニス・アデトンボしかり。めちゃくちゃつよいです。
だけれど、彼らが100%勝つかと言うと、違います。レブロン率いるレイカーズは、今季50勝15敗です。すなわち、勝率77%

確かにとても高い数字だけれど100%ではないんです。負けるときもあります。彼らも勝ったり負けたりしていて、結果として勝っている回数が他のチームより多いんです。全勝ではなく、長期的にみて、勝っている。
これはわたしたちの生活にも言えて 、100%勝つというのはどんな王者でも不可能なんじゃないでしょうか。たまには失敗したり、負けるときもある。長期的にみて、全体として成功していればいいんです。
だからこそ、短期的なひとつの勝ち負けにこだわるのはよくない。長期的に勝ち続けるようなメンテナンスをしなくてはいけないのです。一番難しいのは「コンスタントに勝ち続ける」事だから。
もうひとつは、強い人は「ここぞというときに勝つ」んです。プレーオフ(選ばれたチームによるトーナメント)が始まると、一つ一つの試合が勝敗を決めてしまいます。プレッシャーの強い、本気のぶつかり合いです。
そして、上にあげたようなエースは、こうゆうここぞの時に得点をしてチームを勝利に導くのです。
プレッシャーのない状態なら、それなりのプレーヤーでもポイントをとってくることができます。でも、本物のトップオブトップのエースは、いちばんプレッシャーがあっていちばん点が欲しいときに結果を出すのです。
2)挑戦メンタルで、ピンチをチャンスにする
最近では、NBAもコロナの影響を大きく受けていました。シーズン途中で試合が行われなくなり、いろいろと決まらないまま数ヶ月すぎた後、通常だったら休んでいるはずのオフシーズンだった今の時期に試合が行われています。
その上、ディズニーランドの中に選手たちを缶詰にして外部との接触をたって試合が行われています。外部との接触をたっている空間なので通称バブル(シールドの中みたいな感じ)と言われています。つまり、選手たちにとっては「よくわからないまま休みになり、いろいろ制限がある中で開幕した」という、ストレスが高い状況なわけです。
ところが、NBA選手のほとんどの方は特に文句を言うでもなく、練習に打ち込んだり、試合にむけて準備をコツコツしているようでした。とくに、我らが八村選手は、休みの間にトレーニングをしていて、端からみてもわかるくらい、体つきが変わっていました!!!すごい。
八村選手からみたら、とってもストレスの多い状況だったと思うんですよね。初めてのシーズンが途中で中止になってしまう。異国の地でよくわからない病気がはやっている。しかも、母国よりもずっと感染が広がっている。これからどうなるのかわからない。とてもとても楽しみにしていたオリンピックも延期になってしまう。大変なことだらけです。
それなのに、家でコツコツと今できるトレーニングをしていたのです。練習が始まってみれば、もう「シーズン再開に準備ができている」状態だったのです。なんて立派なんだろう。
そして、バブルにはチームのエースのビール選手と3P が異常に入る点取家のベルターンス選手がこないことが決まりました。チームにとっては悲しいことだけれど、正直八村選手にとっては、とってもチャンス。
2年目のような準備のできた体つきで、自分にボールが回ってくる回数が普段よりもずっと多く、エース代理としての練習ができる状況が待っていました。しかも練習試合もある。めちゃくちゃラッキーです。これも、休みの間に八村選手がコツコツ準備をしていたから得られたことです。さすがプロフェッショナル!
ちなみに、八村選手は体重を増やしたそうですが、同じく昨シーズンウィザーズに入ったスコフィールド選手は、どんなポジションもできるように体重を落としたそう。「チームに何が必要とされているかを自分で考えて、そのために今できることをやる」と言う、若手の鏡みたいですよね。偉すぎ。
そんなふうに八村選手のいるウィザーズは若手の選手が多いのですが、みんながみんなピンチをチャンスと考えて準備してきているようです。すごい。バスケがうまいだけじゃなくて、どこの会社の新卒だったとしても、すごい活躍すると思う。
若手にとっては、ピンチはチャンス。
ピンチの時こそ、その人のプロ意識が出てきます。
3)とにかくみんなバスケが大好き
そしてNBA選手って、すごい「バスケ大好き」「バスケ中心」な人ばっかりです。その熱量は計り知れません。
コービーには「練習しよう」と言って夜中3時に、アシスタントコーチの家に走ってやってきたという逸話があったくらい。そのくらい、ちょっと引いてしまうくらい、すごい練習熱心だったのです。
もちろん、他の選手も、バスケが好きで好きでたくさん練習してNBAまできた選手ばかり。というのも、NBAって本当に限られた人しかいけないし、生き残れない世界だからだと思います。
すなわち、「自分はまあまあ体も恵まれているし、お金にもなるし、バスケは好きじゃないけれどやろうかな」レベルでは生き残れないのです。バスケが大好きで、身体的にも恵まれていて、頭もよくて、プロとしての意識も高くて、練習熱心な人たちがゴロゴロいるから!
トップオブトップのプロの世界って、「それが大好きで仕方ない!」ってゆう人にしか、たどり着けないところじゃないのではないでしょうか。
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(補足)
コービーの ”Dear Basketball ” がとても良いショートフィルムなので、よかったどうぞ!下の動画は、このショートフィルムがオスターをとったあとのコービーのインタビューです。
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読んでくれてありがとうございました。
おわり!