ひとり旅が好き。とっても好きです。それは昔からそうで、はじめてひとりで旅に出たのが高校生の時だったから、気づいたらひとり旅をするようになって10年くらい経つことになります。びっくり。
10年も経つと、ひとり旅の自分の型のようなものができている気がします。「だいたいひとり旅の時はこうする」というようなものです。そしてそれは、ひとり旅を最大限に楽しむことができる法則。ひとりでアジアをバックパッカーみたいに回ったり、ヨーロッパでちょっとおしゃれな短い旅をしたり、ハイキングに行ったり、いろんなひとり旅を経験した人なりの、わかったことです。
この記事では、ひとり旅の良いところと、ひとり旅を最大限に楽しむためにはどんなことに気をつけたら良いのかなどを書いていこうと思います。ひとり旅をしたことのない人はこれを読んで、そんなに構えなくても良いものだと思っていただきたいし、ひとり旅好きな方には自分の旅の仕方を比較しながら読んでいただければ幸いです。

目次
- ひとり旅と、人と一緒の旅行は別物
- テーマや目的があること
- 自分で決断するのが楽しい
- できないことやしないことを考えすぎないのこと
- ひとり旅を楽しむTIPS
- その他にひとり旅を楽しむ小さな工夫
- たのしい!しあわせ!を実感すること
- ちゃんと準備すること
ひとり旅と、人と一緒の旅行は別物
まずはじめに、「ひとり旅と、誰かと一緒に行く旅行」は全くの別物である(もしくは別物になりえる)ということを言いたいです。サッカーと水泳くらい違います。別の競技なんです。少なくとも、私はそう捉えています。
私の定義では、誰かと一緒に行く旅行は、「その人と一緒にいることを楽しむためのもの」であり、あまり内容は気にしません。それなりに、行きたいところややりたいことも考慮しますが、いちばんは「一緒に楽しく過ごしたい」なので、険悪になるくらいなら、なんでもバシバシ譲ります。だってその方が楽しいから。
逆にひとり旅は「自分の好きなものを追い求める、目的のある旅」です。誰も興味がないような「あれがしたい、これがしたい」をとにかく詰め込みます。自分の好きなものに、好きなだけつかれる旅なのです。逆に一般的に有名なものでも、自分が興味がなければスルーします。
そんなふうに、ふたつを分けて考えると、結構バランスが良いような気がしています。人間だから、「すべての興味が一緒な上に、人間的な相性が良い」という旅相手を見つけることは難しいし、そうゆう人がいてもいつでもスケジュールまで合わせられるわけではありません。
もしくは、お互いに相手の興味のあるものに付き合って、自分の興味のあるものに付き合ってもらうという語りになったります。それで、うまくいけば良いですが、時間がないときや興味が合わない時には、不満が溜まってしまったりします。そうではなく、自分の欲しいもの(誰かと一緒の楽しい体験と自分の好きなことをすること)をバランスよく分散させると、とっても気持ちが良いです。
誰かひとりの人に依存するよりも、さまざまな種類の方との関わりを持って、依存先をたくさん持って自立する人になるような感じに似ているのかもしれません。ひとり旅もそのひとつです。誰かにお願いしてなくても、自分の好きなことができる、という自立のかたちです。

テーマや目的があること
ひとり旅の最大の強みは、「好きなことを好きなだけできること」につきます。偏った旅ができるのです。それは、別の言葉で言えば「テーマのある旅」です。観光地を満遍なくまわるというよりかは、美術館だけをたくさんまわるとか、本屋をまわるとか、鉄道の駅をまわるとか、そうゆうものです。
そんなふうに、自分の好きなものに沿って、「この度ではこれをしたいんだ!」というのがあればあるほど、そのたびは充実したものになります。さらに言うなれば、それが自分の日常生活に結びついていると、生活自体も豊かになる気がします。たとえば、洋服を自分で作るのが好きな人が、布地を探す旅に出るとかね。帰ってきてからもすごく楽しめる。
自分で決断するのが楽しい
また、ひとり旅の良いところは、全て自分で決断できることです。これが、とっても気持ちが良いのです。自分で行こうと思って、場所も交通手段も、何をするかも、自分さえよければすぐに決めることができます。たった30分ほどで旅行の全部の工程を決めて予約してしまうことも可能です。ひとりで決めると、そのくらいサクサクすすみます。
また、「ひとりで決める」という練習にもなったりします。普段、生活をしていると基本的に意思決定に他人の意見が入ることが多いですよね。お仕事などもそうかもしれませんが、多くの人は、全て自分で決めることはできない状況に慣れていると思います。そうすると、知らず知らずのうちに、「自分で決める」という機会がなくなっていて、そういった自分の意志力などを鍛える機会にもなり得ます。

できないことやしないことを考えすぎないのこと
逆に、気にしちゃいけないのは、周りの目と「こうゆうのが普通」というよくわからない常識を旅先で考えてしまうこと。ひとり旅の経験がわりとある私でも、ふと考えてしまうこともあるし、はじめての方ならなおさらかもしれない。たとえば、「ひとりで寂しいのではないか」「寂しく見られているんじゃないか」とかです。
わたし自身、ひとり旅をしていて変な目で見られてこともあります。ひとりでおしゃれなディナーに行ったりもするので、「女の子がひとりでどうしたの?失恋でもしたの?」と言われたこともありますし(本当にそんな事いう人いるんだと驚きました)、店員さんに大丈夫?大丈夫?としきりに声を代えられたこともあります。
ひとり旅は、メリットもデメリットも裏返しなんです。自由で好きなことができるぶん、少し寂しさもある。これは切っても切り離せません。ひとり旅では、出来ないこともあります。感動を誰かを共有したり、おしゃべりしながらおいしいディナーを食べたり(とはいえ、旅先で友達を作ればできる)そうゆうデメリットは考えても仕方ありません。だから旅中に考えるのはやめて、良いことの方に目を向けましょう。寂しさを感じたなら、来週末は誰かと一緒に旅行すれば良いだけだから!
慣れてくれば、「ひとりで旅する楽しさを知らない人なんだなー」と全然気にならなくなります。ひとりで好きなことをして楽しめるって、すごく素敵なことだから。堂々と楽しんでいれば良いんです。

ひとり旅を楽しむTIPS
また、ひとり旅で食事に興味ないのだったら(わたしなど)、キッチンのあるホテルを予約して、スーパーで買ってきたものを調理して食べるなどにすれば、夜出歩く必要も、レストランに行きづらいなと思う必要もありません。キッチンがなければ、テイクアウトをたくさん買ってきても良いですよね。おいしいテイクアウトを食べながら、大きいベッドにくるまって、その土地の映画を見たりするのも、とっても楽しいと思います。
ご飯を食べるのがお好きだったら、よいレストランには、ランチなどを利用するのも良いと思います。リーズナブルな上に、夜遅くなる心配がなくて安全です。他にも、レストランというよりかは、カフェ見たいなところに行く方が抵抗がない方もいるかもしれません。ちなみに、各国のスタバ見たいなチェーン店のカフェは入りやすいうえに、トイレやWIFIが必要な時に行ったり、何かを使えたりするので、そうゆう使いやすいカフェなども調べておくと良いかもしれません。
その他にひとり旅を楽しむ小さな工夫
ひとつは、「写真取ってください」と知らない人にお願いすること。ひとり旅をしていると、自分の写真がなくて、あとから見返して、すこし物足りなく感じることも多いです。そうゆう方には、旅先で知らない人に写真を撮ってもらうことをお勧めします。その際、スマホやカメラを渡すのは少し抵抗があるので、使い捨てカメラなどを持ち歩いても良いかもしれません。写真から会話が始まったり、楽しい時の思い出を思い返せたりと良いことばかりです。
もうひとつは、現地の友達に会いにゆくこと。ずっとひとりが不安や寂しい人は、現地の友達がいるとろに行くのも良いかもしれないです。むしろ、友達を訪ねる旅も良いですね。一方で、ずっと一緒に行動を共にするのではなく、ちょっとあったりして、残りをひとりで散策するみたいなのもありだと思います。ひとりたびと友達との旅の良いところ取りです。
最後に、お勧めなのは、日常生活のような体験をすることです。例えば、現地のダンスクラスや料理教室に行ったり、などなど。普段現地で住んでいるならするであろうことを試してみることです。スーパーに行って料理を作ったり、または、何もしないで過ごす、など。贅沢な時間の使い方ですが、そのほうがその土地をよく知れたりすることができ、とても楽しいので、お勧めです。
たのしい!しあわせ!を実感すること
そして、ひとり旅では特に満喫する・楽しい気持ちを味わう、と意識的にするとさらに素敵な旅になると思います。自分も好きなもの・目的のものを楽しんできるときに、「楽しい!しあわせー!」を感じるんです。
ひとりだと、何か感想を声に出して言わない分(言っても良いけれど)、素敵な経験を噛み締めづらくなります。でも、きっと、素敵な経験をして、心がワクワクしているはず。その気持ちを、いつも以上に大事にして欲しいです。じわじわと自分の中で味わう感じです。自分の世界の中に入って、そういった素敵だった経験は、何年経っても、「あの時本当に素敵だったな」と思い出してはニコニコしてくるものになり得ます。

ちゃんと準備すること
最後に、ひとり旅というのは、ひとりな分自分でなんでもしなくてはいけません。特に女性のひとり旅は危険も伴う可能性もあるので、しっかり準備していただきたいです。わかっているとは思いますが、一応ね。
たとえば、わたしがしている防犯を簡単に紹介すると、以下の通りです。基本方針は、安全第一。ちょっとでも不安と思うときは、安全をお金で買います。無理しない!
- 日が暮れてから新しい場所につくようにしない。到着日以外も、日の出時間・日の入り時間を把握しておいて、その間にホテルに帰って来れるようにする。
- 困ったらすぐにタクシー・ウーバーを呼べるようにしておく。(電話番号を調べる、アプリを入れておくなど)
- 貴重品は分散してもち、バッグやスマホが盗まれても帰れるようにしておく。(服のした・小さいバッグで分散)
- 人混みでは、荷物は前持ち
- 緊急連絡先はメモをして取っておく。
- 現地の地図はだいたい頭に入れておく、もしくは1枚はプリントして持っておく。
- 現地で使えるSIMカードを買っておく
- 現地の交通アプリ・地図アプリを入れておく
- 旅行の日程を信頼できる人に事前に伝えておく
- スマホの充電が無くならないように注意(モバイルバッテリーや常に省エネモードで使うなど)
- もちろん宿やチケットは事前予約
- 昼間のうちにホテル周りの治安を確認。街の雰囲気に敏感になる。(落書きがあるところ、少し汚めなところは夜は特に近づかないようにします)
- 荷物は最小限に抑えて、服装なども、無駄に観光客感を出さない(スキニーにスニカー見たいな動きやすい服装がベスト、また現地の人に会った服装をする。高いものを身につけない、など)バッグを自分の離れたところにおかない。レストランでも。
- 早歩き多め、人ごみや危な目なところでは、そこに行くまでにルートを調べておいて、ついたらサクサク歩く。(ついてから調べない)
- ちょっと不安な時とかは、早めに周りの人に話かけて聞いたり、相談する、状況把握する(勝手にバスが路線変更したり、来なくなったり、そうゆう時とか)
- ちょっとでも「あれ?」と思う人がいたら、早めに距離を取ったり避けたりする(電車にいるちょっと怪しい行動の人、同じ方向にずっと一緒に歩いている人など)万が一ずっと付いて来られたりしたら、すぐ誰かに相談する。
- 知らない人にはついていない、Noをちゃんと言う(場合によっては無視する)
- 旅中に誰もが見るSNSに居場所がわかるようなことを書かない
- レストラン・カフェなどで、席を離れるときはものを置かない。食べかけ・飲み掛けを残さず、離れて戻ってきたら、食べ物・飲み物には手をつけない。
- お酒は基本飲まない。飲んでも1杯くらいで、絶対に酔っ払わない。
- ちょっとくらいお金が掛かっても(ぼられたり)、払えるなら払ってとっととその場をさる。(あんまり値段交渉しすぎない、でももうそこは使わない)
- (国によっては)移動などはホテルに手配を頼んだり、安心できるサービスを使う
- 夜寝る。また、夜行バスなどは使わない。疲れていると、判断が鈍るので。
- 夜じゃなくて、朝早起きして観光するのがよし。
- 旅に出会いを求めない。楽しませてもらおうと思わない。
- 病院と保険の確認を事前にしておき、何かあったらどう動くのかをイメトレしておく。
以上のような感じです。とても当たり前のことばかりかもしれないけれど、参考になれば幸いです。そして、安全で楽しい旅を送ってください!
読んでくれて、ありがとうございました。