まずはじめに、主語がとても大きいことを許していただきたいです。わかっています、イギリスとざっくり言ってしまっても知らないことだらけのこと。まだまだわかっていないことだらけのこと。日本と言ってもいろいろあること。
とっても乱雑なタイトルなのですが、なぜこれを書こうかと思ったかというと、「日本人からみて日本の強みになること」と「外から見て日本の強みになりそうなのに、なっていないこと」のギャップがあるような気がしたからです。
そうです、日本の中には、「外から見て日本の強みになりそうなのに、なっていないこと」がたくさんあるんです。そんなことをここでは書いていきたいなと思っています。

1西洋とは違った価値観を持っていることはユニークで誇らしいこと
なんだか言葉にすると、愛国主義すぎて怖くなりそうですが、そこまで称賛しているわけでも、西洋諸国よりも日本が良いと言っているわけではありません。
ただ、客観的に世界をみると、世界にはすごく西洋諸国の考えで動いているところが多いんですね。よくに、ヨーロッパに住んでいると、それを感じます。旅行といえば、ヨーロッパやアメリカです。また、アフリカや南米やアジアの多くの地域が過去に植民地にされた歴史的な背景があるので、どこか西洋化された側面があったりします。
もちろん、彼らには独自の素晴らしい文化があるのですが、それが主流でなかったり、どこか西洋に合わせようとしているような面があったりします。例えば、高等教育はほとんど英語で、自国語ではないような場合ですよね。もちろん、これは悪いことではなく、こうゆう傾向がありがちというお話です。
そうゆうなかで、日本語で博士過程までとれるほど、独自の文化圏を持っていることはとてもユニークです。そして、ユニークであるということは、価値があるということです。ヨーロッパの人から見ると、得体のしれない感じもしますが、それだけ興味深かったりもします。いちばん自分たちと違う分、いちばん面白そう、という発想です。
そういうわけで、個人的にはそのユニークさを価値観を自信を持って大切にしても良いのではないかと思います。

今の日本では、どちらかというと、西洋的な価値観に合わせて、他人の土俵で評価をよくしようと思いがちです。例を出すと、世界ランキングに日本の大学が載っていないなど。そうゆう時、順位をあげようと頑張りがちですよね。
もちろん、それも良いのですが、「日本の高等教育の価値観はこれです」と掲示して、自らランキングを作り始めるような考え方が個人的には好きです。西洋的な指針だけではなく、違った指針という多様性を世界に与えるという意味でも、価値あることのように思います。
ヨーロッパでも、徐々にゆっくりではありますが、「ちょっと西洋的価値観を世界に押し付けすぎたよね」という感覚があり、これは将来の世代になるごとに強くなっていくのではないかと感じるからです。
そのため、「価値観を紹介する、日本発のルールをつくる」あたりができると、ものすごく変わってくるのではないかと思います。

2日本が強いのは、コンテンツ力
上記でユニークであることが強みと言いましたが、これゆえのコンテンツ力があります。職人さんが作る工芸品だったり、アニメだったり、アニメ界隈で流行る同人誌などなど。そうゆうコンテンツが強いと思います。
逆に、最新のプラットフォームをつく人になりたい!というのは、あんまり期待ができなような気がしています。もちろん、個人でそうゆう能力のある方もいるでしょうが、全体的なレベルが高いのは、コンテンツです。
特に、インフォーマルなコンテンツが強いですよね。コミケに代表されるような、そうゆうインフォーマルな個々が発表できる場などがあれば強いですよね。漫画やアニメ版のネットフリックス(勝手に翻訳機能付き)ができればすごく良いと思うのですが…
ちなみに、世界で韓国のコンテンツが流行ったのも、KPOPなどある程度ファンが写真や動画を使って2次製作しているのを見逃しているなど、フォーマルとインフォーマルの間のような力が強かったと思います。
そのため、コンテンツ作成に当たっての混沌とした状況をどれだけ見逃せるかなどが大事になってくるのではないでしょうか。どうなんでしょうか。

3広義の日本のものとかとか
また、上述でも混沌と言いましたが、ある程度伝統的な日本的ではないものを受け入れる余裕でしょうか。例えば、海外のSUSHIを見て、「日本の寿司ではない!」というのではなく、クリエイティブで良いなと解釈してどんどんSUSHIを売れば良いと思うのです。
確かに、伝統的なかたちとは違ったりしますが、少しは引き継いでいるし、それで日本の文化が広がるのかな良いかなと思えば良いのです。本場のお寿司も、SUSHIが広がれば、お客さんが流れてきますから。
そんなふうに、広義の日本のものを排他的にするのではなく、ビジネスチャンスにつなげていければ良いなと思います。
ロンドンにあるお寿司のチェーン店には日本人が経営者ではないお店が多く、そうゆうビジネスチャンスを取れるようになれれば素敵だなと思います。
侍だったり忍者の学校とかスクールとかも面白そうですよね。当たり前ですが、もう忍者はいないですが、いろんな教科を含めて、そうゆうの始めたら楽しそうだと思います。

まとめ
ここでこんなふうにまとめたのは、「こうした良いよ!」とアドバイスしたいからではなく、「こんな強みがあるから、これから(わたしも含めて)こうゆう点で戦略的に戦っていけるのでは?」ということを書いておきたかったからです。
日本人である以前に人間なので、好きなことをすれば良いと思うのけれど、「日本の文化に精通している・日本が話せる」というのは武器にもなり得るということです。かつ、その武器は出来るだけ有効に使えると良いよね、というお話でした。
ありきたりすぎたりするかもしれませんし、今後また発見があって、視点が変わってくるかもしれませんが、
読んでくれてありがとうございました。