これを書いている人は約1年ほどイギリスに滞在していたのですが、久々に日本に帰ってきて、逆カルシャーショックのようなものを少し味わっています。
「日本の良いところ・悪いところ」というよりかは、「なんだか日本って思っていたより変わった国だったんだなあ」という気持ちです。日本にいた時には当たり前だと思っていたことに疑問が出てくるなど。
そんなさいきん帰国して感じた新鮮な日本像や違和感をここでは書いていこうと思います。

日本の変わっているところ① コロナがある!
ひとつめは単純に、コロナの感染対策などを今でもしっかりしていること。
イギリスでは半年ほど前から、コロナに関わる対策等を特別なものはすべて終わってしまっており、日常生活としては「コロナだから」という特別なことがほぼなくなっていました。
たとえば、マスク・ビニールシート・声を出す自粛・PCR検査などなどです。夏にはフェスが多く行われており、人々はマスクをせずお酒を飲み大合唱するような環境でした。ヨーロッパ間の旅行も、(空港が大混雑していて大変なことを除けば)、通常通りに戻ってきているようでした。
そのような環境方日本に帰ってくると、感覚のギャップなどに少し驚いてしまいました。日本入国にはPCR検査も必要でしたし、入国の際の書類の提出や確認作業などしっかりしていて、イギリスとは全く違う雰囲気でした。
また、人々の感覚が多く違うように思います。イギリスではとても流行ったので「もうほとんどの人がかかっているし、特別めずらしいわけでもなく、誰がかかってもお互い様」という雰囲気があったのですが、日本ではまだ「コロナにかかるのは特別なこと」のような気がします。
お互いに自粛を求めあったりなども。
正直、どちらの対策が良いか悪いかなどは私にはまだわからないのですが、とにかく「コロナの捉え方が全く違う!」ということは伝わってきました。
さらに、日本の中でも人によって考え方が全く違ったりもしますよね。また、「自分とは違う考え方の人は間違っている!相手が悪い!」という方もいらっしゃったりします。
そのため、どんな立場だったとしても、無駄に下手なこと言えないなーというピリピリ感を感じたりもします。これは個人的にそう感じただけですが。
イギリスでは、「個人的にはマスクもなく、色々遊んだり活動したりできるのが嬉しい」と発言する人もいたり、「家族がリスクが高いから気をつけているの」という方がいたりしましたが、お互いに「そうゆう人もいるよね」という距離感があったような気もします。

日本の変わっているところ② 案内してくれる人が丁寧で優しい
そして、サービス業について以下4つのことをおもに感じました。
- 「案内してくれる人がたくさんいる」
- 「お金を払わない場面でも優しい」
- 「言葉づかいや所作が丁寧」
- 「お客さんが甘えているかも…?」
「案内してくれる人がたくさんいる」
まず、イギリスよりも、ありとあらゆるところに案内してくれる方がいるように感じました。特に高級なところではなくても、駐車場・病院・スーパーなどなど。また、思ったよりもたくさんいらっしゃって、こんなにたくさんいらっしゃるなんてすごい…と思うこともありました。
「お金を払わない場面でも優しい」
また、そうゆう方が、すごく丁寧。こちらがお金を払うわけでも、上客なわけでも、チップを渡すわけでもないのに、すごく丁寧で親切。本当にすごい。なんだか「良いのかな…という気分に少しだけなりました。

「言葉づかいや所作が丁寧」
そしてすごく丁寧ですよね。所作や言葉使いが。外行き用の言葉ってゆうのでしょうか。
たとえば、「〇〇ってどこですか?」という質問に関しては、「まっすぐいって、右だよ」でも回答としては十分だと思うのですが、「この道をまっすぐ行っていただいて、突き当りを右に曲がっていただくと左手にございます」みたいな丁寧が回答が来たりします。
単純にすごい。礼儀正しい場所なんだなーというのを感じます。
イギリスでは、サービス職では、端から見ても「疲れていてめんどくさがっている」みたいな方も多く、ぞんざいな対応をされて少し悲しくなることもあります。
そのため、こんなふうに丁寧に対応していただけるのは、嬉しいですね。
お客さんが甘えているかも…?
逆にいうと、お客さんがしてもらって当たり前というか、「良いお客であるための努力」みたいなのをしている方が少ないのかなあ、というのは感じました。
自分は何にお金を払っていて、どこまでは求めてよくてどこまでは求めすぎなのかみたいな感覚は無いような気もします。もちろん、人と環境によるのでしょうが。
とはいえ、サービスをする側も「自分たちはこれこれのプロで、これに関してはしっかり対応するけれども、ただただ愛想よくお客さんに従ったりしない」というのも少ないのかもしれません。

日本の変わっているところ③ ファッションもちがう
ファッションも全然ちがうんだなーというのも感じました。イギリスや(直近で旅行にいったフィンランドも)、女性はスキニーパンツ率がすごく高かったのですが、日本の女性はスカートだったりワンピースだったりと可愛い格好の方が多く、びっくりしました。
服の面積が大きい、ダボっとしている
全体的に服に包まれている面積も大きく、ダボっとしているようにも思います。かなり暑いのにもかかわらず、ノースリーブやキャミソールをきている方やショートパンツを履いている方は少ないように思いました。
また、Tシャツなどでも、ピタっとしたものではなく、体の線が出ないようなふわっとしたものを着ていたり、カーディガンなどを羽織っていたり、と服に余裕がある方が多い気がしました。
ワンピースなども一緒で、フワッとしているものが多いみたいです。
パーティ行くみたい!
そして、「これからかなりちゃんとしたパーティに行くのかな?」と思えるくらい、綺麗な服をきている方も多いです。メイクもしっかりして、スカートもマーメイドで、トップスもフワフワしてて、みたいな。
そうゆう方が、普通の駅だったり、普通のところにいるのもすごい。おしゃれのスタンダードのレベルが高いんだなあということを感じました。

日本の変わっているところ④ 現金と紙とポイントカードが多い
現金・紙・ポイントカードも多い気がします。多い、というよりも、それらがあるほうが普通という感じですかね…。
だとえば、イギリスだとカード(デビットカード含む)のタッチ決済が主流で、基本はこれひとつです。なので、どこに行こうとも、カードやカードの入ったスマホがあれば安心して外に出れます。また、何も言わずにカード決済にされることも多いです。
一方、日本では決済方法がたくさんあり、「どこにいっても必ずある方法」というのが選びづらくなっている気がします。スマホのタッチ決済が使えないところがあるなど、現金や様々な支払い方法を持っていなくてはいけません。そのところがちがう気がします。
レシートなどを渡してくれる、ポイントカードを聞いてくれる
あとは、イギリスでは「自分から言わないなら、いらないものをされる」ことが多いです。レシートや領収書、ビニール袋、ポイントカードなど。しかし日本ではレシートなどを渡してくれる場面が多いですよね。これがすごくちがうなあと思いました。
ポイントカードも、高級な百貨店で、「うちのカード持ってる?」と聞かれたことはありますが、それ以外ではポイントカードを聞かれたことがなかった気がします。どのスーパーなどでもお得なポイントカードなどもあるのですが、自分で調べて使うって感じでした。
(ここまで書いてふと気付いたけれど、セルフレジでは聞かれます!自動でカードありますか?という画面になります。人に聞かれた覚えがなかったから勘違いしてました…)
そんな感じで、日本にいると「気付いたら紙などが増えていく」というのは、あるかもしれません。
日本の変わっているところ⑤ 書きたした手作り案内板が多い
また、場所によっては、手作り案内板が多いように思います。連絡など、書き足したような案内板です。ラミネートなどで貼ってあったりします。そういう案内板が多かったのが印象的です。
慣れていないと、たくさんあって、どれをみて良いかわからない!となったりもしますが、いろんなことが事前に周知させているのは、すごく日本という感じがします。
また、書かれていることは「追加」「変更」「念押し」などが多くて、「すでに基本は知ってる前提で何か追記事項があること」が書かれているようでした。たとえば、「〇〇サービスは終了しました」のような。
以前にどこかで「英語は毎回全てを伝える言語」「日本語は互いに知っている前提は省略し、変更点だけを伝える言語」という表現をみたのですが、この案内板に関しても似たような思考を感じました。
こういった根底にある思考と言語化方法の違いって、社会の隅々いろんなことろに出ているのかなあと思ったりします。

まとめ
久々に日本に来て、いちばん感じたのは、「ご飯おいしい!」「きれい!快適!」「安い!」でした。ぜんぶ物事がスムーズに運ぶし、便利だし、快適だし、何食べても美味しいし、良いものたくさん売っている、、なのに、、すごく安い!!
とっても素敵な体験でした。久々に日本に来るからこそ、実感する日本の良さってありますよね。ずっと住んでいると当たり前に思ってしまうことが、とてもありがたくて、感謝できることなんだなと思います。
そんなふうに、ささいなことに喜びや感謝の気持ちをもてる記事を今後も書いていけたら良いなと思います。読んでくれて、ありがとうございました!
