私はもともとあんまりメンタルが弱い自覚がありました。すぐウジウジするし、すぐ自己嫌悪になるし、その割に自分のことが可愛くて、自己防衛していたりするところがあるんです。
でも最近自分が結構「昔と比べてメンタルが強くなってるなー」「ちょっと成長しているかもしれないなー」「ほんのちょっとだけ生きやすくなった気がする」って思ったので、それについてどんな過程を経て強くなってきたのかという話をしたいと思います。
まず初めに定義として、”そのメンタルが弱いと強い”っていうのがあると思うんですけれども、私は以下のようなものだと思っています。
メンタルが強い:一定の状態を保ってて、心が落ち着いていたり余計な雑念とかに惑わされない状態。
メンタルが弱い:基本的には心理的感情がすごく上がったり下がったりの上下が激しい状態。もしくは、そういうことが自分でコントロールできない状態。例えば、ネガティブになってしまって、物事をきちんと理解できない状態とかいうことだと考えています。
実例を出すと、メンタルが弱ってるなあと思っていた時は、すごく1日の中でも自分の感情が揺れ動いてしまって、事実をきちんと理解できなかったんです。すごくネガティブな妄想をしていて、自分以外の人は常に自分の悪口を言っているように聞こえたり。割と、生活に支障が出たり、周りの人にご迷惑をかけてしまうような状態だったんです。
それが今、隣で自分の悪口みたいなものを言っている人がいて(名前まで出て、いろんな悪口だったんですが、本人たちは私がいる事に気付いてなかったようです)、それでも割とニコニコしていられたんです。ふーんって。
もちろん、自分の悪いところだったら反省するべきですが、少なくともすぐ落ち込む私にとってはかなりすごい事だし、「そうか、そうゆうとこは直した方がいいんだな」「だったらどんな風に対処したらいいかな」と冷静に考えられたんです。その事自体に、ちょっとびっくりしたりもして。
なので、「ネガティブすぎて、現実を理解できない」みたいな状態から、フラットな心情を維持できるようになるまでの実際の10工程を書いていこうと思います。
(補足)ここではメンタルが強い弱いと言っていますが、メンタルが弱いからといって、それが悪いことや恥ずかしいことでは全くありません。むしろメンタル弱いという特徴を持つ方のほうが感受性が豊かで優しかったり、素敵な面もたくさんあります。ただ、個人的にメンタルが弱すぎて、日常生活に支障をきたしていたので、それを変えるために以下の行動をしました、という報告です。「メンタル弱い」という特徴に当てはまる方も、ご自分を責めずにご覧ください。
目次
- 1カウンセリングを受けて、自分の心の動きを客観的に知ることを始める
- 2心の動きを記録し、どんな時に悪くなっているのかを考える
- 3阻害要因を取り除き、気分を良くしてくれることを増やす
- 4「自分が落ちているな」と感じたら、文章にして残しておいて、その時に考えすぎることをやめる
- 5「自分ができたこと」を記録して、自分で認めてあげる
- 6自分のことが好きな人と会い、その時の時間や思い出を意識的に反芻する
- 7「人は人」を徹底して、他人と自分を区別する練習をする
- 8基本的に「その人の機嫌はその人がとるもの」と理解する
- 9「これを頑張りたいな」という指針を、自分の絶対軸で明確にする
- 10それを実行し、自分を認める、のサイクルを作る
1カウンセリングを受けて、自分の心の動きを客観的に知ることを始める
最初に本当にこうメンタルが弱ってきた時にしたのは、カウンセリングを受けるということでした。カウンセリングを受ける時に一番発見したのは、「自分を客観的に見る」っていう視点ですね。ちょっと自分とは違う立場の人間の視点を持つことによって、一歩引いてみる、という技術を獲得しました。とにかく、主観だけで考えないという訓練みたいなものをし、出来るだけフラットに「自分の心情がグラグラするのを安定させるには」という問題解決の土壌をつくりました。
2心の動きを記録し、どんな時に悪くなっているのかを考える
その後に、「実際に自分がどんな心の動きをしているのか」っていうのを、日記とかに書くようにしました。毎日どんな思考をしているのかっていうのを記録して、それをたまに見返すようにしたりするんですね。
そうすると、この日はすごくネガティブに感じていた。その時の環境はこうだった。みたいなのがたくさん溜まっていくんです。散歩をした時は、少し気分が晴れていたり、早起きした日の午前中は割とマシだったり。一方、準備できていないのに、何かをしなくてはいけない時はストレスが多くなったり、場所にも左右されたりします。
他にも、生理周期に合わせて気分の上下があったりもしました。そういうことが分かってくると、「こう言った条件が揃っているから落ち込んでいるだけ、3日後にはよくなるはず」という客観的にみることができるんです。そうすると、「また今日も落ち込んでしまった」みたいな二重落ち込みみたいなものがなくなっていきました。
3阻害要因を取り除き、気分を良くしてくれることを増やす
上のように自分の心の動きと環境だったり体調だったりを比べていって、どういう時に自分はご自分が下がってしまうのかが分かるようになりました。あとは、「落ち込んでしまう原因」を取り除くだけですよね。
例えばあのとある特定の人と話すとストレスがたまってしまうということだったら、こうできるだけその人と話す機会を減らすような工夫をしてみたり。満員電車が嫌だったら、乗らない手を考えてみたり。
それと同時に、「気分がよくなる行動」も増やすようにしました。ルイボスティーを飲むと、ホッとする。散歩をすると、リフレッシュする。早起きすると、午前の調子がいい。そうゆうのをひとつひとつ見つけ、簡単に実践できるかたちに落とし込んでゆきます。
4「自分が落ちているな」と感じたら、文章にして残しておいて、その時に考えすぎることをやめる
それでもどうしても自分がネガティブになってしまうなっていう時が多々あって、そういう時は何て言うか「今日はネガティブな日なんだ」とあきらめてしまうことが良い気がしました。今はそういう風になってしまう時間帯なんだ、っていうことを理解して、もうそれ以上考えないんです。とりあえず、その日(もしくはその期間)が終わることを耐え凌ぐことだけを考える。
その代わり、その時感じていたことのメモなどを書いておくんです。思ったことや思想を全部、めもに残しておく。考えるのは、元気になっているときにしたら良いんです。私はよく、後からそのメモをみて、「これが原因かな」とかを考えたりしていました。あとは、誰か特定の人を思い浮かべて、「この人にこんな話をしたい」つもりで文章を書いたりしていました。そうすると、するする言葉が出てきて、かつちょっとユーモアも入ってきたり、その話を聞いてくれるその人のことを思い浮かべてニコニコしてきちゃったりして、割とよかったです。
5「自分ができたこと」を記録して、自分で認めてあげる
上記まで繰り返していると、メンタルが弱まっているなーっていうところから、ちょっとだけ良くなってきたんですね。なので今度はもうちょっと「前向きになるために何かできるかな」ということで、自分ができたこととを記録することを始めました。
それまでは結構、「できたことなんて何もない」とか、自分に対して求めるハードルがとても高かったんです。ただ、自分が出来た事っていうのを、他人軸じゃなくて、自分軸で考えるようにしたんです。例えそれが、どんだけ他の人から見たら小さく見えるようなことでも、自分で褒めてあげるとか。そうゆうことを、コツコツはじめました。
例えば、朝起きてえらいとか。会社に行ってえらいとか。ちゃんとお風呂に入ってすごいとか。お礼が言えたとか。天気が良かったことに気づけたとか。そういう小さな小さな「良かったなーっ」て思うことをどんどん貯めていくようにしました。
自分の中で「自分に求めること」を徹底的に低くしていったんですね。もちろん、普通の人からみたら堕落していくだけとも言えるけれど、もともと完璧主義気味の人には、ちょうどいいくらいかと思うんですね。
6自分のことが好きな人と会い、その時の時間や思い出を意識的に反芻する
上記は「自分で自分を褒める」でしたが、「人から褒めてもらう」もとても良いと思います。すごく親しい友達や家族が自分に対してしてくれた、愛情のある言葉や行動や思い出を自分の中で反芻するクセをつけるんです。
親しい人といっても、1日中一緒にいられるわけじゃないので、せっかく愛情をもらっても、時間がたつと忘れちゃったりしますよね。なので、それを、意識的になんども思い出す。特に、辛いことが会った時やどうしようもなくて自分を責めそうな時に、暖かいシーンを思い出すのです。何かモノとかを紐づけても良いかもしれませんね。例えば、わかりやすいところに手紙を貼っておくとか。
そんな風にして誰かからもらった素敵な気持ちっていうのを、思い出したり、大切にしたりすることを、意識的にするようになったら、どんどん、「自分は(とゆうか人間は全員)大切にされるべき存在なんだ」ってゆうのが、わかってくるようになったんです。
7「人は人」を徹底して、他人と自分を区別する練習をする
さっきも自分軸っていう話をしたと思うんですけれども、「他人と自分に対してきちんと別物だっていうことを何度も何度も理解すること」が大事なのかなって思いました。
嫉妬しないための考え方というnoteでも書いたんですけれども、落ち込んでしまうとか人間関係の悩みとかみたいなものって、人と自分の関係性から起こることが多いと思うんです。そこには、大抵違った前提があって、相手を自分の一部と思うから始まってしまうことってある気がします。でもそもそも、他の人と自分っていうのは別物だから、「比べる必要もない」し、「わかりあうこともできない」し、「100%誰かに支えられることもない」ということを認識するだけで、結構なことが解決するように思うのです。
気持ちが落ち込んでいた時は、「とある人に助けて欲しい」と思っていて、裏切られたと思うことがあったのですが、ちょっと元気になってきて思うことは、「自分を幸せにしてあげられるのは自分しかいないし、他人もその人が幸せになることはその人しかできない」ということです。だから、基本的には別物だってことを理解することで、必要なくなる悩みってたくさんあると思います。
もちろん、誰かに助けてもらっているのはすごくあると思うんです。けれども助けてもらう一方で、立ち上がるっていう意思は自分で持っていないとダメなんですよね。
8基本的に「その人の機嫌はその人がとるもの」と理解する
上記に加えて、「自分が自立してハッピーでいる」ことができるようになると、「基本的に大人は自分がハッピーでいるかどうかはその人の責任である」ことが分かるようになりました。
それを思うようになってから、例えばこう。人から理不尽に当たられたりとか、他の人に対してご不満があることに関しても、「その人はその人だし、その人の機嫌はその人の責任」と思えるようになりました。なのでたとえ、自分に対して悪口を言っていたりすごく不満なようなこと思ってたとしても、それを解決するのはその人だから関係ないなって思えるようになりました。
昔だったら、周りに怒ってる人がいたりとか周りに不機嫌な人がいたりすると、自分が悪いのかなとか思ってしまったり。その態度が気になってしまTたりしていました。けれども、その人の機嫌はその人が取るものって思っていると、機嫌が悪いのは自分のせいじゃなくてその人の努力不足じゃないか?家庭とか他の事がうまくいってなのでは?と、だ私の問題じゃないなっていうことがよくわかるようになりました。
9「これを頑張りたいな」という指針を、自分の絶対軸で明確にする
さらに前を向く指針として、「自分の中でこれは頑張りたいな」っていう指針を絶対軸で明確にするようにしました。他人から評価される自分を作るんじゃなくて、「自分でこういう風になりたい」っていう項目を評価しているので、他の人がどう言ってきたとしても、気にならなくなるんですね。自分が欲しいものはこれで、他人から見て、みたして欲しい物がちょっと違ったとしてもそれに係合する必要はないなっていうことが。
もちろん、誰か大切な人が「こうなってほしい」と思っているのなら少しは考えますが、対して大切でもない人が「こうなってほしい」と思っているのに、従う必要はないですよね?
なので「自分はこうしたい」っていう指針みたいなものを持っていると、本質的でないことがあまり気にならなくなります。雑音とゆうか、ちょっと嫌だなっていう気持ちあるんですけれども、その雑音に惑わされて、自分が自分のしたいことをできないっていうよりかはずっといいのかなと思うんです。
10それを実行し、自分を認める、のサイクルを作る
上に書いた「これを頑張りたいな」っていうことをちょっとでも推し進めて、ちょっとのことでも自分を褒めてあげて、みたいなサイクルを繰り返していくんです。すると、どんどん自尊心みたいなものが自分の中だけでも確立していくっていうのが分かると思います。
そうなると、他の人とも接するのにも余裕が出てきたり、楽しくなったりするし、もっと余裕が出てくれば、自分を幸せにするじゃなくて、他の人に対しても分けることができるようになったりします。
今までは、「人に助けてもらわなきゃ」みたいなところも多かったのですが、やっぱり自家発電みたいなことができると強いですよね。そして、上述のステップを繰り返していると、そんな強くて魅力的な人間に少しでも近づくことができるのではと思います。
まとめ
もちろんここに書いた事は、いまだに私も全部実行できているわけじゃないんです。1回良くなったなと思ったらまた戻って、っていうのを繰り返したりしています。
ただ、自分がメンタル強くないなって思ってた時点から考えると、「結構強くなれたなー」っていう思っているところまで、登ってくることができました。亀みたいに遅い感じではありますが、続けていくことでもっともっと強くなったり、もっともっと自分が実現したいことに対して、向き合っていける強さみたいなものができるんじゃないのかなと思っています 。
これを読んでくれたかたも、素敵な生活が送れますように。